Session 03
何を作るか、
一緒に考えよう
「作りたいものを言葉にする」一番大事なステップ
AIと一緒に生きていく | 全5回 ✦ 第3回
Session 03
今日やること 📋
1
まず「何を作りたいか」を整理する
作る前に考える、一番大事なこと
2
「誰が使う?」を考えよう
使う人のことを想像する練習
3
最初に作るものを絞り込む
全部入りより「1つだけ」が上手くいく
4
AIと一緒に仕様を作ってみる
「設計書」をAIに書かせる体験
🍳
「何を食べたいか決める」
のが先です
料理(=アプリ)を作る前に、
食べたいもの(=やりたいこと)を
決めるのと同じ!
所要時間: 約90分
なぜ大事?
「とにかく作り始める」はなぜ失敗する? 🤔
😰 よくある失敗パターン
作り始めたけど「あれ、これ何のアプリだっけ?」となる
機能を追加しすぎて、完成しない
完成したけど「誰も使わない」
AIに指示したら全然違うものができた
全部「最初に考えなかった」ことが原因です
✅ うまくいく順番
1
誰の、どんな悩みを解決したい?
2
最初に作る「1つの機能」だけ決める
3
AIに「こういうもの作って」と伝える
🧭
「設計」というと難しそうですが
「メモ書き」くらいの感覚でOKです
STEP 1
「誰かの困りごと」から始めよう 🔍
良いアプリは必ず「誰かの困りごと」から生まれます。身近なところを探してみましょう。
😤
自分が不便だと思っていること
「なんでこんなに面倒なんだろう」と思ったことは?
👀
誰かが困っているのを見たこと
家族や同僚が「大変そう」と思ったことは?
💭
「こんなのあったら便利」と思ったこと
「こんなアプリないかな」と検索したことは?
💡 例えばこんな「困りごと」
📝
毎月の家計簿、つけるの忘れる
🍽️
「今日の夕飯何にしよう」が毎日しんどい
💊
薬を飲み忘れてしまう
📅
チームの予定共有がバラバラ
「大きな問題」より
「小さな日常の困りごと」
の方が作りやすいです!
STEP 1 深掘り
「なぜ?」を3回聞いてみよう 🤔
困りごとの「本当の理由」を見つけると、アプリのアイデアが浮かびやすくなります。
📝 例:家計簿をつけ忘れる
なぜ?①
入力するのが面倒だから
なぜ?②
レシートを見ながら打つのが手間だから
なぜ?③
買い物したすぐに記録する仕組みがないから
💡 本当の問題が見えた!
→「買い物直後にサッと入力できる」機能が必要
🎯 AIにも聞いてみよう
あなた
「家計簿を忘れる理由を、もっと深く教えて」
AI
「記録のタイミングがずれるから面倒に感じています。支払い直後に1秒で入力できると良さそうです」
💬 AIへの質問テンプレ
「〇〇が面倒な理由を、もっと深く教えて」
「〇〇の人が一番困っていることは?」
「〇〇を解決するアプリのアイデアは?」
STEP 2
「誰が使う?」を具体的に考えよう 👤
「みんなが使えるアプリ」を作ろうとすると、誰にも刺さらないアプリになります。まず「1人の人」をイメージしましょう。
🎯 この人のために作る!
👩
田中さん(38歳・会社員)
・共働き、子ども2人
・忙しくて家計管理が後回し
・スマホは使えるけど細かい操作は苦手
・毎月「お金どこいった?」が口癖
📌 このとき考えること
どんなときにこのアプリを使う?
スマホをどれくらい使い慣れてる?
解決したら何が変わる?
💬 AIに「ユーザーを作って」と頼もう
あなた
「家計簿アプリを使いそうな人を具体的に1人描写して。名前・年齢・職業・困りごとを教えて」
AI
「山田裕子さん(35歳)。2人の子どもを持つパート勤務のお母さん。毎月の食費と教育費のバランスに悩んでいて…」
💡
「全員のため」より
「この1人のため」が
上手くいくコツです!
STEP 3
最初に作る機能は「1つだけ」 ✂️
「全部入りのアプリ」は作るのが大変。まず1つの機能だけ作って、動かしてみましょう。
😰 最初にやりがちな失敗
収入入力 支出入力 グラフ表示 カテゴリ分類 予算設定 レポート出力 通知機能 家族共有
→ 全部一度に作ろうとして挫折💀
✅ まずこれだけ作る
支出を入力して保存する
→ これだけ!ちゃんと動く!
🍕 ピザに例えると…
😵
全トッピング入り
作るのに1ヶ月
食べたら「あれ?」
😊
マルゲリータのみ
今日中に完成
おいしい!改善できる
💬 AIに相談してみよう
「家計簿アプリを作りたいです。最初に作る機能を1つだけ選ぶとしたら何ですか?」
→ AIが優先順位を考えてくれます
STEP 4
作るツールを選ぼう 🛠️
AIを使うと、コードを書かなくてもアプリが作れます。目的に合ったツールを選びましょう。
Claude Artifacts
Claudeのチャット画面から直接試作品が作れる。今日すぐ使える!
初心者向け
🎨
v0 by Vercel
見た目のきれいな画面をAIで作れる。デザイン重視の人向け
中級者向け
🫧
Bubble / Glide
ドラッグ&ドロップでアプリが作れる。コード0でも使える
ノーコード
🤔 どれを選べばいい?
「今日中に動くものを見たい」
→ Claude Artifacts ✨
「デザインにこだわりたい」
→ v0 ✨
「データ管理・複雑な機能が欲しい」
→ Bubble/Glide ✨
このコースでは Claude Artifacts を使います!
STEP 5
「仕様書」ってなに? 📄
「仕様書」というと難しそうですが、「AIへの指示書」だと思ってください。
📋 仕様書に書くこと(4つだけ!)
1
誰が使う?
例:30代の主婦、学生、営業マン
2
何ができる?
例:支出を入力して一覧で見られる
3
どんな見た目?
例:シンプル・スマホで使いやすい
4
作らないもの(制限)
例:最初はグラフ機能なし
✍️ AIに仕様書を作ってもらおう
「家計簿アプリの仕様書を作って。
ユーザーは30代の主婦。
機能は支出入力と一覧表示だけ。
スマホで使いやすいデザイン。」
AIの回答例
「# かんたん家計簿アプリ
## 対象ユーザー
30代主婦・忙しい日常...
## 機能一覧
1. 支出金額の入力
2. 日付・カテゴリの選択...」
→ これをそのまま次回のアプリ作成で使います!
まとめ
「作りたいもの」がクリアになったら完成! ✅
📝 仕様書チェックリスト
「誰の」困りごとか書いた
「なぜ困ってるか」深掘りした
最初に作る機能を1つに絞った
使うツール(Artifacts等)を決めた
AIに仕様書を作ってもらった
🎯 今日のワーク
① 自分の「困りごと」を3つ書く
日常のちょっとした不便を思い出して
② AIと「なぜ?」を3回深掘り
Claudeに相談してみよう
③ 仕様書をAIに書いてもらう
次回の授業で使います!
次回(第4回)は、今日作った仕様書を使って実際にアプリを作ります!🎉
🛠️
ワーク: 仕様書を作ろう!
やること(20分)
1
「作りたいもの」を1つ決める(5分)
2
AIと「なぜ?」を3回深掘り(7分)
3
AIに仕様書を作ってもらう(8分)
終わったら隣の人と仕様書を見せ合いましょう!
Part 2
アイデアは
「探す」ものじゃない、
「気づく」もの
毎日の"面倒"の中に、作るべきものが眠っている
AIと一緒に生きていく | Session 03
アイデア発掘①
毎日の「面倒」を書き出す 📝
「もっと楽にならないかな」と思った瞬間を、ぜんぶメモする。それが種になる。
⏰ 時間がかかる
毎回手作業でやっている繰り返し作業
🔁 何度も同じ
同じ質問・同じ説明を繰り返している
😩 ミスしやすい
転記・計算でよく間違える作業
AIと一緒に生きていく | Session 03
アイデア発掘②
「時間ドロボウ」を探せ 🕵️
問い:あなたの1日で「これさえ無ければ…」と思う作業は何ですか?
よくある時間ドロボウ
・メールの定型返信
・日報/週報の作成
・データの転記・集計
・資料の体裁づくり
AIが効きやすい兆候
・文章を書く/直す作業
・情報を整理/要約する作業
・調べてまとめる作業
AIと一緒に生きていく | Session 03
アイデア発掘③
視点を変えて発想を広げる 💡
足す
機能を加えたら?
減らす
省いたら楽になる?
🔄
入れ替える
順番や役割を変えたら?
🎯
特化する
誰か1人に絞ったら?
迷ったらAIに「この困りごとを解決するアイデアを10個、違う切り口で」と頼めばいい。
AIと一緒に生きていく | Session 03
アイデア発掘④
AIを「壁打ち相手」にする 🏓
「会議の議事録作りが面倒。これを楽にするアイデアない?」
「録音を文字起こし→AI要約する仕組みはどうでしょう。①録音 ②自動文字起こし ③決定事項を抽出…」
「いいね。でも最初はもっと簡単にしたい」
→ 往復するほど、現実的で自分に合った形に絞られていく。
AIと一緒に生きていく | Session 03
設計①
「誰のため」を1人に決める 🙋
👩‍💼
田中さん(32)
営業事務。毎日10件の見積メールを手作業。Excelは得意だがITは苦手。
「みんなのため」に作ると、誰にも刺さらない。
たった1人の具体的な人を思い浮かべると、必要な機能が自然と見えてくる。
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設計②
「ひと言ストーリー」で要件を固める ✍️
「【誰】は、【何】をしたい。なぜなら【理由】だから。」
例:営業事務の田中さんは、見積メールを30秒で作りたい。なぜなら毎日2時間かかっているから。
この1文があれば、AIに「これを実現するアプリの仕様を考えて」と渡すだけで設計が始まる。
AIと一緒に生きていく | Session 03
設計③
まず「最小で動くもの」を作る 🚲
MVP=Minimum Viable Product。完璧な車を目指す前に、まず「動く自転車」を作る。
❌ ありがち
最初から全機能を盛り込み、完成せず力尽きる
✅ 正解
1機能だけ作って使う。良ければ足す
🎯 効果
早く完成・早く学べる・捨てやすい
AIと一緒に生きていく | Session 03
設計④
機能に「優先順位」をつける 🪜
必須 これが無いと成立しない。最初に作る
あると良い 便利だが後回しでOK
いつか 余裕ができたら検討
作らない 勇気を持って捨てる
AIと一緒に生きていく | Session 03
設計⑤
「作らない」という選択 🛑
作る前に必ず確認する。
「それ、既存のツールやAIの標準機能で足りない?」
わざわざ作らなくても、ChatGPTにプロンプトを保存するだけ・スプレッドシートの関数だけで解決することも多い。一番楽な手段を選ぶのが上級者。
AIと一緒に生きていく | Session 03
道具を知る①
作る手段の「地図」 🗺️
🗣 プロンプトだけ
AIに頼むだけで完結。最速・最も手軽
🧩 AIアプリ機能
Claude Artifacts / GPTs で簡単な道具を生成
⚙️ ノーコード
Zapier等で「自動化」を組む
💻 本格開発
エンジニアと組んでシステム化
上から順に試す。「プロンプトで足りるなら、それが正解」。
AIと一緒に生きていく | Session 03
道具を知る②
Claude Artifacts で「動くもの」を作る 🚀
チャットで頼むだけで、その場で動くツール(計算機・フォーム・ミニアプリ)が画面に現れる機能。次回 実際に使う。
コード不要
日本語で「〇〇を作って」と頼むだけ
その場で動く
右側のプレビューで即試せる
直して育てる
「ここ変えて」で何度でも修正
AIと一緒に生きていく | Session 03
道具を知る③
「自動化」の発想を持つ ⚙️
「もし〇〇が起きたら → 自動で△△する」
例1:問い合わせメールが来たら → AIが下書き返信を作る
例2:フォームが送信されたら → 内容を要約してチャットに通知
「人がやらなくていい作業」を見つける目が、これからの武器になる。
AIと一緒に生きていく | Session 03
設計⑥
「画面の絵」を言葉で描く 🖼️
どんな画面か言葉にできれば、AIが形にしてくれる。
伝え方の例:「上に入力欄が1つ、その下に"作成"ボタン。押すと結果が下に表示される。スマホで見やすく、色は青基調で」
完璧な言葉じゃなくていい。AIが「こういうこと?」と作ってくれたものを直していけばいい。
AIと一緒に生きていく | Session 03
設計⑦
そのまま使える「仕様書テンプレ」 📋
■ 作りたいもの:
■ 誰のため(ペルソナ):
■ 解決したい困りごと:
■ 必須機能(1つだけ):
■ 画面のイメージ:
■ 制約(スマホ対応・色など):
これを埋めてAIに渡せば、設計から実装の入口まで一気に進める。
AIと一緒に生きていく | Session 03
注意
よくある「失敗パターン」⚠️
盛り込みすぎ
機能が多すぎて完成しない → 1つに絞る
誰向けか曖昧
"みんな向け"で刺さらない → 1人に決める
完璧主義
出す前に磨きすぎ → まず動かす
使われない
作って満足 → 実際に毎日使って改善
AIと一緒に生きていく | Session 03
進め方
「作る→使う→直す」を回す 🔄
🔨
作る
最小限で
🙋
使う
本当に役立つ?
🔧
直す
気づきを反映
AIと一緒に生きていく | Session 03
事例①
社内の「業務改善アプリ」例 🏢
📨 返信下書き
よくある問い合わせに、AIが返信案を自動生成
📊 日報まとめ
メモを貼ると整った日報に整形
📚 社内FAQ
規定を読み込ませ、質問に答えるボット
AIと一緒に生きていく | Session 03
事例②
個人の「生活が楽になる」例 🏠
🍳 献立提案
冷蔵庫の中身から今日のメニューを提案
✈️ 旅行プラン
予算と日数から旅程を自動作成
📖 学習ドリル
子ども用の練習問題を自動生成
大げさなものでなくていい。「自分の生活が少し楽になる」が最高のスタート。
AIと一緒に生きていく | Session 03
🔬 ワーク
あなたの「作りたいもの」を出す(15分)
① 今日の「面倒」を5つ書き出す
② その中で一番イヤなものを1つ選ぶ
③ AIに「これを楽にするアイデアを5個」と聞く
④ ひと言ストーリー+仕様書テンプレを埋める
AIと一緒に生きていく | Session 03
ワークのヒント
手が止まったら 🧭
大きく考えすぎ?
「世界を変える」でなく「自分の30分を救う」でいい
アイデアが出ない?
AIに「どんな人がどんな場面で困ってる?」と質問させる
絞れない?
「一番ラクに作れそうなのは?」とAIに選ばせる
不安?
失敗してOK。作り直しはタダ。まず1個出す
AIと一緒に生きていく | Session 03
大切なこと
「作れる人」の考え方 🌱
アイデア × 言葉にする力 × まず試す
プログラミングができなくても、この3つがあれば「作れる人」になれる。AIがコードは書いてくれる。
AIと一緒に生きていく | Session 03
次回予告
Session 04「動くものを今日持って帰る」🚀
✔ 今日の仕様書を、実際に動くアプリにする
✔ Claude Artifactsでコードなしで作る
✔ その場で直しながら完成度を上げる
✔ 宿題:仕様書テンプレを1つ埋めてくる
AIと一緒に生きていく | Session 03
作る前の「考える時間」が
完成度を決める
最後に、今日のポイントをまとめます
AIと一緒に生きていく | Session 03
Session 03 まとめ
今日学んだこと 📚
① 作る前に「困りごと」を見つける
良いアプリは身近な悩みから生まれる
② 「なぜ?」を3回聞いて本質を掘り下げる
表面の問題より、本当の原因を解決する
③ 最初は機能を「1つだけ」に絞る
全部入りより「シンプルで動くもの」が大事
④ AIに仕様書を作ってもらう
「誰が・何を・どんなふうに」を伝えるだけ
🍳
「料理より先にレシピを決める」
作る前に「何を・誰のために・どうやって」を
整理するだけで、アプリの完成率が上がります
📅 次回(Session 04)
今日の仕様書を使って
実際にアプリを作ります!
Claude Artifactsで動くものを作ろう 🚀
AIと一緒に生きていく | Session 03